弘前学院外人宣教師館の概要

弘前学院外人宣教師館の概要

「弘前学院外人宣教師館」は、本学院に来院する宣教師の宿舎として建設されたもので、本学院の創立20周年の年にあたる1906(明治39)年に、弘前市中瓦ヶ町2番地1号(旧弘前学院構内)に建設され、7月21日に保存登記がなされています。建設当時は「洋館」や「西洋館」などと称されていたようです。

この建物は、明治時代の外人宣教師館の様式を伝えるものとして、全体的なまとまりと細部の意匠に見るべきものがあり、東北地方における洋館として優れた違例の一つとされています。

昭和47年から昭和49年にかけて、本学院が全面移転したため、一時は解体処分することも検討されましたが、明治時代の代表的な建築物として日本建築学会の「保存すべき建築物」の中にリストアップされ、全国的に注目されているということから、国の重要文化財として指定を申請し、昭和53年1月21日に国の重要文化財として指定され、今後永久に保存することが決まったものです。

昭和53年7月1日から昭和55年3月末日までの21ケ月をかけて、現在の弘前学院大学キャンパス内(弘前市稔町13番地1号)に移築復元を行ったものです。

1 官報告示
文部省告示11号 文化財保護法(昭和25年 法律214号)
第27条第1項の規定により次の表に掲げる文化財を重要文化財に指定する。

昭和53年1月21日 文部大臣 砂田重民

名称員数構造及び形式所有者所在の場所
弘前学院
外人宣教師館
1木造、建築面積163.6㎡
2階建、鉄板茸
学校法人
弘前学院
弘前市大字
中瓦ケ町2の1
弘前学院外人宣教師館(弘前学院資料館)